「給食室……?」
「ああ。このイカれたゲームの終わりが見えない以上、食料は確保しておいた方がいいだろうし……あと、身を守るためにも、包丁を持っていた方がいいかもしれないって思ってな」
また新名が何かしら言ってくるかと思い、ちらりと横目に姿を確認したのだが、新名は俯いたまま何も言わなかった。
前に新名自身が言っていた、「襲われない」とは真逆のことが起きてしまったからだろう。
現に目の前の彼女が襲われている場面を目撃してしまったし、とばっちりとはいえ俺も襲われた。言い逃れの出来ない事実が起きてしまったんだ……。
「……そうね。1人でいるのは危険だし、私があなたたちについていってもいいのなら同行させてもらうわ」
誰かと一緒にいれるという安堵のためか、彼女は小さな笑みを浮かべた。
「分かった。一緒にいよう」
1人でも多く、一緒に行動した方がいい。――そう考えた結果だった。
また誰かに襲われた時や、みんなで力を合わせざる得ない時……きっとその方が、何かと有利だろうから。
「俺は北條真人、2年1組。こっちが白鳥琴音で……」
琴音は俺の紹介の言葉を聞き、目の前の彼女にぺこりと頭を下げた。
「こっちが新名類。で、こっちが熊沢明。みんな、同じ2年1組だ」
「よろしくお願いします」
「よろしく」
新名も熊沢も、一言そう挨拶をし、小さく頭を下げた。
「ああ。このイカれたゲームの終わりが見えない以上、食料は確保しておいた方がいいだろうし……あと、身を守るためにも、包丁を持っていた方がいいかもしれないって思ってな」
また新名が何かしら言ってくるかと思い、ちらりと横目に姿を確認したのだが、新名は俯いたまま何も言わなかった。
前に新名自身が言っていた、「襲われない」とは真逆のことが起きてしまったからだろう。
現に目の前の彼女が襲われている場面を目撃してしまったし、とばっちりとはいえ俺も襲われた。言い逃れの出来ない事実が起きてしまったんだ……。
「……そうね。1人でいるのは危険だし、私があなたたちについていってもいいのなら同行させてもらうわ」
誰かと一緒にいれるという安堵のためか、彼女は小さな笑みを浮かべた。
「分かった。一緒にいよう」
1人でも多く、一緒に行動した方がいい。――そう考えた結果だった。
また誰かに襲われた時や、みんなで力を合わせざる得ない時……きっとその方が、何かと有利だろうから。
「俺は北條真人、2年1組。こっちが白鳥琴音で……」
琴音は俺の紹介の言葉を聞き、目の前の彼女にぺこりと頭を下げた。
「こっちが新名類。で、こっちが熊沢明。みんな、同じ2年1組だ」
「よろしくお願いします」
「よろしく」
新名も熊沢も、一言そう挨拶をし、小さく頭を下げた。



