背中ぐらいまである長さのさらりとした黒髪、切れ長の瞳、すらりとした体型……とても綺麗な女子生徒だと、俺は思った。
「えっ。あっ、ありがとう……。俺は大丈夫……だけど、お前は?」
「私も、大丈夫。あなたが助けに来てくれなかったら、今頃はどうなっていたのか分からないわ」
「いや……俺は何も……」
「謙遜しないで。実際、助けられた。こちらこそ、ありがとう」
凛とした面持ちに圧倒されていた俺だったが、ふと我に返る。
「そうだ!お前はどうしてここに?他のみんなはどうしたんだっ?」
俺が聞くと、彼女は言いづらそうに顔を歪ませた。
俺と彼女の会話を聞いて、彼女に害はないと思ったのか、琴音たちも保健室に入ってきた。
「それは……」
「傷口をえぐるような質問なら謝る、ごめん。……だけど、頼む!教えてくれ!何があったんだよ?!」
しばらく黙り込んでいた彼女だったが、ゆっくりと口を開けた。
「あの変な放送が終わったあと、担任の先生は憤慨した。イタズラにも程がある、放送室に注意しに行くって。そして、教室の扉を開けた瞬間……なぜか……大量の……」
どんどんと声量が小さくなっていく。
その時の状況を思い出したのか、顔が真っ青だった。
「えっ。あっ、ありがとう……。俺は大丈夫……だけど、お前は?」
「私も、大丈夫。あなたが助けに来てくれなかったら、今頃はどうなっていたのか分からないわ」
「いや……俺は何も……」
「謙遜しないで。実際、助けられた。こちらこそ、ありがとう」
凛とした面持ちに圧倒されていた俺だったが、ふと我に返る。
「そうだ!お前はどうしてここに?他のみんなはどうしたんだっ?」
俺が聞くと、彼女は言いづらそうに顔を歪ませた。
俺と彼女の会話を聞いて、彼女に害はないと思ったのか、琴音たちも保健室に入ってきた。
「それは……」
「傷口をえぐるような質問なら謝る、ごめん。……だけど、頼む!教えてくれ!何があったんだよ?!」
しばらく黙り込んでいた彼女だったが、ゆっくりと口を開けた。
「あの変な放送が終わったあと、担任の先生は憤慨した。イタズラにも程がある、放送室に注意しに行くって。そして、教室の扉を開けた瞬間……なぜか……大量の……」
どんどんと声量が小さくなっていく。
その時の状況を思い出したのか、顔が真っ青だった。



