「……そっか、ありがとう」 日向は少しびっくりしてたけれど お礼を言うと 今までみた以上の笑顔で私に笑いかけた。 「浜島は、どうして理系に来たの? 化学苦手だって言うし」 「そうなんだよね、私、正直理系教科苦手なの」 アハハ、と苦笑いして続けた。 「だけど」 一瞬、目を伏せて。 誰にも話してない、私の『将来の夢』を …この人に、初めて話す。 なんて、思うと 少し緊張して上手く言えない。 でも 相手が日向だから ちゃんと言える気がした。