「人の顔をじろじろと
見るんじゃねぇーよ。
このクソガキがっ。」










「ユースケ。
僕の名前はユースケ。
おじさんは?」










はあ?
このガキ、
会話成り立たねぇのか?



俺はだんまり、
決め込んだ。



するとーーーー








「うっ…………苦しぃ……
た、す、け、て…………ハァハァ……」
「おい、マジかよ。
どうした?どこが苦しいんだよ!」



俺は慌てて起き上がると、
ベンチの下に倒れてるガキを
抱き抱えた。












「なぁんだ、
おじさん、結構、いい人じゃん。」



そう言って、
俺の腕の中で、
ニカッと笑いやがった。
その笑顔は到底、
天使の笑顔とは程遠くーーーー









ただのクソガキの顔だった。