結局、俺はまだ
人生を投げ出さずに生きている。
あの日、
ばつ悪そうな顔して、
母親はユースケを連れて帰った。
それ以来、ユースケには
会っていない。
ユースケの難しい手術が
行われたのか、
上手くいったのか、
それともーーーー
何れにしても、
俺は何もかも知らないし
知る気もなけりゃ、知る術もない。
いや、
術はあるな。
恐らく、公園隣の
あの病院に行けば
どうにかこうにか探し出すことは
出来たのかもしれない。
けれど、
しなかったんだ。
本当の事を言うと怖かったんだ。
知りたくないもない事実を
もし知ってしまったら……と、
考えると、何一つ動けなかった。
俺はいつだって臆病者だ。
それでも俺は、
また、俺の人生のサイコロを
振ろうとしている。
駒を動かそうとしているんだ。
少し、考えが変わったのかもしれない。
もういいやって、
こんなごみ屑みてぇな人生いらねぇって
相変わらず思ってる。
それでも、
屑みてぇにクシャッと丸めて、
放り投げるのは止めたんだ。
あんなガキですら
自分が生まれてきた意味を
探ってんだから、
俺ももう少し、俺の生きる意味ってのを
探ってみようかと、
そんな風に思ったんだ。
何もかもに、
絶望し、諦め、
人を信じることもなく、
人からも屑扱いされ……。
それでも俺にも
何か生きる意味が
残ってんじゃないかなって。
ほんの少しでも
生きる価値が
あるんじゃないかなって。
まっ、
わかんねぇけどな。
それに
縁がありゃ、いつかあのガキーーー
ユースケにまた会えるだろ。
俺はサイコロを思い切り投げた。
俺だけに見えるサイコロを
天高く放り投げた。
終
人生を投げ出さずに生きている。
あの日、
ばつ悪そうな顔して、
母親はユースケを連れて帰った。
それ以来、ユースケには
会っていない。
ユースケの難しい手術が
行われたのか、
上手くいったのか、
それともーーーー
何れにしても、
俺は何もかも知らないし
知る気もなけりゃ、知る術もない。
いや、
術はあるな。
恐らく、公園隣の
あの病院に行けば
どうにかこうにか探し出すことは
出来たのかもしれない。
けれど、
しなかったんだ。
本当の事を言うと怖かったんだ。
知りたくないもない事実を
もし知ってしまったら……と、
考えると、何一つ動けなかった。
俺はいつだって臆病者だ。
それでも俺は、
また、俺の人生のサイコロを
振ろうとしている。
駒を動かそうとしているんだ。
少し、考えが変わったのかもしれない。
もういいやって、
こんなごみ屑みてぇな人生いらねぇって
相変わらず思ってる。
それでも、
屑みてぇにクシャッと丸めて、
放り投げるのは止めたんだ。
あんなガキですら
自分が生まれてきた意味を
探ってんだから、
俺ももう少し、俺の生きる意味ってのを
探ってみようかと、
そんな風に思ったんだ。
何もかもに、
絶望し、諦め、
人を信じることもなく、
人からも屑扱いされ……。
それでも俺にも
何か生きる意味が
残ってんじゃないかなって。
ほんの少しでも
生きる価値が
あるんじゃないかなって。
まっ、
わかんねぇけどな。
それに
縁がありゃ、いつかあのガキーーー
ユースケにまた会えるだろ。
俺はサイコロを思い切り投げた。
俺だけに見えるサイコロを
天高く放り投げた。
終



