それから、あたしたちは何とかギリギリで学校に着いた。
新しい学校はどんなところだろうか…
向かう途中であたしは、楽しみでたまらなかった。
そして、案の定。
この学校はあたしの期待を裏切らなかった。
……まぁ、大体の予想はしておりましたとも。
高地内を見渡せば、全員カラフル集団。
端から金、銀、茶、赤、オレンジ、青に、黒………お、白なんてのも発見。
あたしが今日入学するのは、ここらじゃ結構有名な高校。
“風桜学園”。
……頭はそれなりに良いくせに、何故か不良ばかりが集まる不良校。
ここの校長も大変なこった…
まぁ、関係ないけど。
「よし。……行こうか」
「うん」
あたしの兄、蒼空もここの生徒。
ブラコンではないけれど、大好きな蒼空と通えるのは正直言ってうれしい。
あたしは蒼空の後ろについていき、クラス発表の掲示板まで向かう。