「…ふ、ふん!もうその手は、優依ちゃんには通用しないもんねっ!」
「あ゛ぁ?」
「ゴメンナサイ」
うぅ…!!
やっぱ怖い……!!
あまりの恐怖で身を縮こませていると、
「……そんな怯えんな、悪かった」
低い声…だけど、何故か悲しそうな顔をしている赤髪の男。
例えるなら、強気な狼がシュン…と
小犬のようになる感じ。
………可愛い。
「それで、どーしたの?」
「え?」
「すごい勢いよく止めたけど、何かあったからだよね?」
……そうだった。
赤髪のせいで、忘れるとこだった。
「えっと……」
ゆっくりと上を見上げると、頭に?を浮かべている赤髪の男。
「……行くのは別にいいんですけど、」
「うん?」
「教室で友達を待たせてて、それに今日はお兄ちゃんと帰る約束してたから、連絡しないと………」
「…あぁ、そうだよね」
どうやら、分かってくれた様子の将生さんは、あたしに向かって微笑んだ。
ありがとうございます!そう思いを込めて、微笑み返すと頬が赤くなった。
