「おら、返したんだから行くぞ」
ソファから立ち上がり、グイッとあたしの腕を引っ張る。
「え、ちょっと…!!」
腕に力を入れ抵抗するが、
なんて力なの……!!?
赤髪のありえない力で、ズルズルと引きずられていくあたし。
その後ろをやれやれと呆れ顔で、ついてくる将生さん。
「ちょ、ちょっと待って!!」
あたしは、グンッ!と勢いよく腕を両手で引っ張り、同時に足に力を入れた。
すると、それと同時にピタリと足を止めてくれた。
やっと、止まってくれた……っ!
「……何すんだ、テメェ…」
しかし、ゆっくりと振り返った赤髪は
鬼になっていました。
