「大丈夫だよ」


「いいから送る。
どこ?」


「あと10分くらい...
本当にいいの?」


「いいよ~もちろん!!」



僕としては、10分だけど...
彼女の親のことも、ソナタ自身のこともあるから考える。


だけど...内心では
1分でも長くいたかっただけ。


それくらい好きになった。



それが嬉しくて、ニヤつく僕は
出会った日のことを思い出していた。


そして...話せなかった日、
目で追ったこと。