あれから何年経ったのだろう。


また、この季節がやって来た。


病院の庭から香るキンモクセイ。

想い出すのは・・・




大学はもう卒業しただろう。

今は社会人として、どこかで頑張っているんだろうか。



内定の報告は無かった。

もう僕の事など忘れてしまったのかもしれない。



だけど、その方がいい。

いつまでも過去に囚われる事無く、彼女自身の人生を歩んでくれれば。