甘い時間は生徒会室で。



結愛と分かれた後、俺は無性に寂しく感じた。


なんなんだよ、アイツ。
俺の調子が狂う。


そうして、かったるい入学式が始まった。


俺の出番は最後の挨拶。


なのに、式が始まってからずっと、多くの視線を感じる。


やっぱり、今年も多い。
ったく、面倒くさい。


ちゃんと、話聞けよな。


長い話も終わり、俺の出番が来た。


呼ばれてから、はい。と返事はしたものの、聞こえるわけがない。


俺の名前が出たとたん、女子の悲鳴の嵐。


本当、キンキンしてうざい。