「別に良いだろ?俺と2人っきりになれたんだから。」 結愛の前に立って、優しく笑う。 「そ、そうですね?」 声は小さかったけれど、そう帰ってきた。 本当、こいつ、可愛すぎるんだけど。 「行こっか?」 「はいっ。」 さっきよりもギュッと手を握りしめて歩き出す。 結愛にとって、ほぼ初めての大きな祭り。 隣にいる結愛は目をキラキラと輝かせて、とても楽しそう。 連れてきてよかった、そう感じた。