「可愛いよ、結愛。」 どうせ、笑われるんだ。 わかっていることだから。 俺は、結愛を引き寄せて、目線を合わせて、頭に手を乗せた。 結愛の顔は真っ赤。 それは、きっと俺も。 「会長、顔赤いですよ?また風邪ですか??」 そう言って、俺の額に手を乗せてくる結愛。 ちょっと、待て……………………。 俺が必死に理性を保とうとしてんのがわかんねーのか? 「結愛ちゃん……………大丈夫だと思うから、その手離して上げて?」 「へっ?」 ニヤニヤしながらだけれど、楓が結愛に向かってそう言った。