次の日の夕方─────── 「お、早いな、蓮。」 「いや、暇でさ?」 遅刻の常連の蓮が、一番早く、来ていた。 遊びに行くとなったら、早いのか、蓮は。 「あ、蓮先輩、会長!」 坂の下から、叫びながら手を振って、愁がやってきた。 隣には雅人もいる。 「お、愁。雅人も一緒か?」 「さっき、下でばったり会ったんです。」 相変わらず冷静な雅人。 せっかくの祭りなのに、もっと楽しまねーのかよ。