甘い時間は生徒会室で。



「私が住んでたところは、田舎過ぎて、住みやすかったんですけど……………お祭りはあっても、全然屋台なんか無かったんです。」


結愛はショボンと肩を落として言った。


「テレビとかでりんごあめを見て、どうしても食べたかったんです……………………。」


「そうだったんだー。」


メモをとりそうな勢いで真剣に聞く、蓮。


何、考えてんだ、こいつ。


「よし。じゃあ、明日の夕方5時。学園の校門前に集合な?」


俺がそう言うと、みんな、元気よく返事を返してきた。


どんだけ、楽しみなんだよ、こいつら。


まぁ、1人を除いてな?



とえ、楽しみだったとしても、騒ぐキャラじゃねーからな、雅人は。