「会長、無理しないでくださいよ?」


前の結愛が、必死に俺の方を向いて言った。


「いつもより少なかったし…………そんな、めったに体調なんて崩さねーから、安心しろ?」


そう言って、結愛の頭の上に、手のひらをポンと乗せる。


って、なんで、まだみんな唖然としてんだよ…………………。


「まぁ、ただ単にがむしゃらにやったわけじゃないだろ?」


俺の心の中を読みとるように言った、蓮。


蓮には全てお見通しか。


おまけに、ニヤニヤしてやがる。