「こんにちわーっ!」 あっ、開けちゃったよ……………。 腕を掴まれてるから、立ち止まろうにも、杏奈が進んだら、私も進まなきゃいけない。 「3人ともやっと来た!」 茜先輩が、チョコレートを食べながら、待ちくたびれたよとでも言いそうな口調で言った。 「俺たちのこと、そんなに待ってたんですか?」 「もちろん!まぁ、目的は結愛ちゃんだけどねー?」 楽しそうに笑みを浮かべている、神崎先輩。 なんか、いやーな予感しかしないんだけど…………………。