その瞬間、後ろで寝てるはずの結愛の俺をつかむ手の力が強くなった。


「え、結愛?」


起きてんのか?



「………………………ならない。」


「え?」


「私は、居なくならないっ。」


結愛は確かにそう呟いた。


「結愛っ………………………。」


俺は、ゆっくりと結愛を背中から下ろした。