蓮はさっきのことについて何も触れてこない。


蓮の優しさ。


だから、どんなこと言われても、お前は嫌いになれねーよ。


「そっか。」


俺はもう一度、結愛の頭を撫でた。


「みんなも、ありがとな。仕事、全部やってくれて。」


「当たり前ですよ。」


雅人が得意げに言う。


「雅人は、そういう仕事似合ってるもんな?」


「はぁ?なんですか、それは!失礼ですよ!」


「雅人先輩って、そんなに大きな声出るんですね?」


愁の発言で、生徒会室は笑いに包まれた。


こんなに、うるさいのに起きない結愛も結愛だけど。