あれから、どれくらい時間がだっただろう。


まだ明るかった空が、もう、暗くなり始めている。


そろそろ、戻るか。


さっきよりは熱が下がったのか、身体はだいぶ楽になった。


「はぁ。」


1つため息をする。


さっき、蓮に言われたこと。


蓮の目は本気だった。


だから、俺はちゃんと答えねーと。


いつまでも、こんなんじゃいられねーだろ。


ひとりの男でもあるけれど、学園を支える生徒会長でもある。


俺が、しっかりしねーとな。