「おい、璃斗、いんだろ?」 「あぁ。」 奥からは、璃斗らしくない、小さな声が聞こえた。 ったく、こっちもかよ…………… めんどくせーな。 こっちの落ち込む時間くらいくれよな。 「結愛ちゃんから、全部聞いた。」 璃斗が横になっているベッドの向かいに腰をかける。 「そっか……………………」 今の璃斗は昨日と……… すみれ先輩がいなくなった時と一緒だ。 魂ここにあらずって感じ。