甘い時間は生徒会室で。



こんなに普段、忙しくはない。


「それな………「会長が倒れたのよ。」」


神崎先輩が答えようとしたときに、ちょうど楓先輩が帰ってきた。


「えっ…………………会長がたおれ、た?」


嘘でしょう?


「でも、そんな悪くねーよ?熱だして保健室に…………って、結愛ちゃん!?」


居てもたっても居られなかった。


私はただの後輩なのに。


ただの生徒会委員で、会長秘書だってだけなのに。


会長が心配で仕方がない。


私は神崎先輩の言葉を聞き終わる前に走り出していた。