「楓先輩っ!?」 驚く私の隣で、 ドアが額に当たったのか、そこを手で抑えながら、顔を上げた愁君。 「本当、ごめんね?大丈夫?」 楓先輩は、散らばってしまった書類をかき集めながら心配そうに愁君を見つめていた。 「全然大丈夫です!そんなことより、書類が…………………」 しゃがみこんで楓先輩と一緒に書類を集める愁君。 それを見て私もあわてて書類をかき集める。 「2人ともありがとね?来たばっかりなのに。」 「「いえいえ。」」 集めた書類をトントンと整えて、楓先輩に渡す。