甘い時間は生徒会室で。



「入る、か?」


ドアの前に立っていても、何も始まらない。


「そうだね?」


私がそう言うと、愁君は生徒会室のドアに手をかけた。


すると…………………………


バーンッ


「えっ。」


ドアを開けようとしたとたん、鈍い音が廊下に響き渡った。


「ってー!」


「あっ、愁君!?ごめん!大丈夫?」


床には散らばる多くの書類。


そして、ドアの向こうから出てきたのは、多くの書類を抱えた楓先輩だった。