「怖いんだろ?避けてんだろ?大切な人を失うのを恐れてんだろ?」


決まってんだろ。


怖いよ。


また、結愛を好きになったことで、また失わないかどうか。


だから、進めない。


すみれ先輩のところからも、


結愛のもとへも。


「それじゃあ、結愛ちゃんが可哀想だろ。」


そんなこと分かってるよ、俺にだって。


このままじゃいけないってとくらい。


だから、ここに来るのも本当は嫌だった。


約束は守らないといけないけれど、


さらに、進めなくなりそうで。


せっかく、元に戻ってきたのに。