「嘘だろ?誰か嘘って言えよ。」 初めて俺は周りを見た。 そこには一度も涙を見せたことがない雅人が目に涙を浮かべている。 楓と茜は泣き崩れ、どうにも出来ない。 ベッドの横には、すみれ先輩の家族がすみれ先輩にしがみついて泣いていた。 その奥に、包帯で全身を巻かれ、誰だかわからないくらいのすみれ先輩が横たわっていた。 「す、すみれ先輩………………」 「璃斗君…………………すみれに話しかけてくれないか?もう………最後だ。」 「お、お父さん……………」