聞きたくない。 私の心の声が聞こえる。 なんか、胸の奥がモヤモヤするんだ。 聞いたらいけない気がする。 「それはね…………ちょうど一年前────────」 楓先輩が重々しい口を開いた。 その隣で茜先輩は泣いていた。