ただ、1人だけ足りない。 「ったく……………蓮はいつ来んだ?」 「遅刻魔だからね?」 神崎先輩をよく知る楓先輩が言った。 「神崎先輩……………遅刻魔なんだね。」 「そうみたいだね、想像つくけど。」 私と杏奈はクスッと笑って作業を進める。 長く繋がった折り紙のリングはあまりにも長くて、床に散らばっている。