とりあえず、シメ技だけはマジ勘弁。



だから、覗くに至るまでの事情を必死に説明する俺達。



「別に、見られて恥ずかしいものではないから構わない。それより、問題は居眠りの罰を受けていることだ。神楽木、小鳥遊」



「いや、この際こっちよりそっちのが問題やと思います。…だってキャプテン、付き合わん女子相手に、き、き、き、キッスぅとか!」



「あーもー!可愛い行雲先輩に教育上良くないモン見せんな秀吉キャプテン!」



思わず真っ赤になってしまうこの可愛い行雲先輩に手で目隠しし叫ぶ俺に、秀吉キャプテンはキョトン顔で『すまない』と呟いた。