うわあ…これ、何の現場?



「あん女子が呼び出したっぽかよ。俺がここに来た時にはおって、出にくくて隠れとったらキャプテンが来て、すぐお前らが来てこん状況たい」



「分かりやすい説明サンキューっす」



つまり、告白の現場ね。



「あの…先輩!好きです!」



さっきまでモジモジしてた女子が秀吉キャプテンへ告白ー!!ヤバヤバ!



「…すまない。今はバスケに集中したいんだ。」



「あ…えっと、分かってます!やけん…諦めるけん、キス、してくれませんか?」



な…なんだってぇ!?いや、秀吉キャプテンが断るのは分かってたけどさ、女子!嘘だろ!



一緒に覗いていた行雲先輩と泰ちゃんの方をチラッと見ると、二人は耳を真っ赤にしている。



「…構わないが。」



って秀吉キャプテン!?構わないとか、えっ嘘だろマジか!



遠くから見てもすらりと長い秀吉キャプテンの手が、女子の頬を捕まえる。



そして、小顔なキャプテンの顔が女子にすいーっと近付いたかと思うと…。