「ヤベェェ!もう一本!今度は取り返す!ね、ゆっくん!」



「おう!今度は俺達オフェンスやんな!」



まだまだバスケがし足りたい先輩達。



「よっしゃ!今度は完璧に止める!」



こっちもやる気になる。さっきは油断してピカ先輩をフリーにしちゃったし、シュートも親父が止めたから、悔しいし。



「ところで青少年達よ…腹は、空かないか?」



それに水を指すのは、37歳、中年のうちの親父。



「そういや、今、何時?」



「うわ、もう9時過ぎとる!」



「Very hungry!」



熊本の、星と満月が綺麗に照らした裏庭で、俺も含めた若い衆は騒ぎ出す。



「よし、晩御飯にしよう!昨日作った椿特製肉じゃが、まだまだいっぱい残ってるぞー!」



その声に、行雲先輩とピカ先輩がオオオオと叫ぶ。



さて、肉じゃが温めて、プラスに玉子スープでも作って、晩御飯に致しますか!