「ゆっくん!椿ちゃん!」



「あ、御劔先輩」



話してる俺達に、御劔先輩がダイブしてくる。勿論俺はさっと避け、受け止めるのはデカイ行雲先輩だが。



「椿視野広っ!瞬時に避けたろ!」



バッチリタックルを食らった行雲先輩に怒鳴られるが、条件反射だから許してほしい。



「ねー、バスケし足りん病なんやけどー!ゆっくんか椿ちゃん相手してよー」



「いや、俺もそうやけど、この辺ストバスないけん無理やろ」



「漫画みたいに夜の学校に忍び込むとか、確実に警備員に捕まるし………あ!」



俺が閃いた声をあげると、行雲先輩も御劔先輩もビクッと肩を震わす。