職員室に向かい、俺達は早速担任に釈明。



「先生酷くねーっすか?俺、書類いっぱい書いて地毛証明したじゃないすか!泰ちゃん…仇野君だって、見ての通り育ち盛りで、あっという間に成長しちゃったんすよー」



なんて、ほぼ俺の言葉だけなんだけどね。



「いやまあ、仕方ないっちゃけどなあ…小鳥遊、黒に染めたりは、出来ないもんか?」



「えー、染髪禁止でしょ?無理無理。それとも先生、俺に校則破れっていうの?入学早々」



天下の減らず口浜っ子たぁ俺のことよ。あっという間に先生を言いくるめた俺に、泰ちゃんはびっくり。



「椿はスゴかね。たまげた」



「おうよ、ところで、たまげたって『おったまげー』の芸と同じ意味?」



まず、俺がクリアすべきなのは、どうやら友人が使う方言の解読から、だな。