ガッシィィン！



その空中の戦場を制した勝者は。



「ナイスリバウンド！行雲！」



「速攻行くぜぃ！」



制したのは、じゃじゃ馬姫先輩で、先輩がブン、と強くボールを投げたところで。



ピッピィィィ！



由貴先輩のホイッスルの音で、試合終了となった。



「チッ…！あと少しやったとに！」



「もし、フルタイムん試合やったら、分からんかった、かも」



味方の皆がざわざわする中、俺は、なんだか頭が真っ白で、動くことが出来なかった。



ドクン……ドクン。



こんな感じ、初めてだ。