「どうしたらお兄さん達みたいに上手くなれるの?」



一人のチビに聞かれ、ピカ先輩は少し考える仕草を見せた後、ぐるりと俺達の顔を見て、またチビに目線を戻す。



「君達はチームメイト?」



「うん!俺達同じ学校のバスケ部!」



「そっかぁ。ならな、仲間ん良いとこも悪いとこもゼーンブ受け入れて動くごつしてみ?今より、きっともっとバスケが楽しくなるし、上手くなるばい!」



ピカ先輩はニカッと無邪気に笑うと、チビッ子達に背を向ける。



「さ、続きば始めよう!……君達も観とき?俺だけやなかよ。ここにおるデッカイお兄さん達、みーんなすぐに有名になるけんね!」



おー、言うなあ。そういうこと言っちゃうと、カッコ悪いプレイ、出来ないじゃんか。