そのピカ先輩のファインプレイにより、新たな場所に火が点る。



「ほう…3ポイントは俺だけの武器だと、思ってたのにな」



密かに燃える青い炎、秀吉キャプテン。



「あーあ、こりゃ、俺達活躍なかばいもう」



「ッス」



残念そうな声のわりに、嬉しそうな顔の行雲先輩と、答える泰ちゃん。



その予想通り、試合展開は水高…というより、水高のオフェンスの要二人による、得点の取り合いになった。



秀吉キャプテンが3ポイントを決めれば、ピカ先輩が相手からボールを奪い、インサイドオフェンス。



また秀吉キャプテンが…というのの繰り返し。



横浜工業が二人へのディフェンスを強めれば、俺達残り三人が隙を突いて点を取る。