【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

「お前椿っ!ふざくんなし!」



「え?どしたの行雲先輩?」



俺とキャプテンとの話し合いに入ってきた行雲先輩は、なんだかご機嫌斜め。



「あれじゃ!美里たい!」



「あー…だって、使うのに最高の状況だったんだもん」



昨日、行雲先輩の彼女の名前で考えたサインは、『3ステップ、3ドリブル、泰ちゃんへパス』だ。



泰ちゃんの背番号10番を踏まえ、ある数字は『3・3・10』つまり。『み、さ、と』と読めるって訳よ。



「神楽木黙れ、文句を言うなよ」



「え、マジか、秀吉キャプテンまで俺を弄るのか!」



もー、煩いなぁ、可愛いけど。



行雲先輩に構ってるうちにタイムアウトが終わり、再びコートへ。



キャプテンと話した通り、外からは、頃合いを見計らわなきゃ。