由貴先輩のホイッスルの音で、再び試合再開。



「…ほう、俺達が中から切り込んでいたのに気づいて、外からボールを回しているな」



「相当キレるね、小鳥遊は」



俺達は体力が続く限り外から攻め、ディフェンスが来たら中の俺にボールを戻し、すぐ俺が外にボールを回す戦法でゴールへ向かう。



俺は『奇策』を成功させるために、遠い位置、フィールドのラインの外でシュートモーションに入る。



「お前3ポイントも打てると小鳥遊?」



眼鏡先輩が俺に付くが、俺は、両手で強くショットを打つ。



「なっ……………!?」



「残念、俺、スリーなんて五本に一本入るか入んないかっす」



俺の、強めのショットを、泰ちゃんが空中でキャッチ、そしてそのまま…。



「さっ…させるか!」



驚異的な身体能力のじゃじゃ馬姫先輩が叩きにかかるが、泰ちゃんは力業でゴールへ押し込む。



ガシャアアアン!!



二、三年チーム17-14俺達チーム。