最終、第4クォーター。
水高のメンバーは、一軍で固め
小鳥遊 椿 一年 PG 12番
十六夜 有馬 三年 SG 5番
御劔 曜 三年 SF 6番
冷泉 秀吉 三年 PF 4番
神楽木 行雲 二年 C 7番
この布陣で挑むことに。長身のキャプテン、行雲先輩をディフェンスに置き、残りの俺達で攻撃へ。
「一本!こっからは一本絶対に外さないよ!」
水高スローインで始まったクォーターで、有ちん先輩からパスを受け取り、俺は叫ぶ。
「おい、あの10番お前の親友?」
俺につく相手ガードが、先程の俺の怒りを知ってか、挑発してくる。
「だったらどうなの?」
ビッ!!
しかし、冷静さを取り戻した俺は相手にしない。
チラリとも目の球を動かすことなく、視界の左端に映ったピカ先輩へパス。



