【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~




第3クォーター、花江は前半使っていた選手を全員外し、体力MAXのメンツが揃っている。



そんな中、水高は



小鳥遊 椿 一年 PG 12番
冷泉 秀吉 三年 SG 4番
十六夜 有馬 三年 SF 5番
河西 優也 二年 PF 15番
仇野 泰河 一年 C 10番



ベストメンバーのフォワード陣を最後に温存する形の陣営に。



「一本!皆一本確実ばーい!」



「締まってこー!水高!水高!水高!」



ベンチから、水高かわいこちゃんズの大きな声援を受け、コートの中へ。



ジャンプボールに泰ちゃんが立つと、それだけで、会場がざわざわとする。


一年生にして200.4センチにまで成長した泰ちゃんは、県どころか、全国でも有数の長身だ。



相手のセンターだって190センチあるだろうに、小さく感じる。


加えて、付きすぎず細すぎず、ボディーバランスの整った筋肉。



よくピカ先輩や行雲先輩になで回されている、6パックどころか8パックの腹筋を持つ泰ちゃんは、そりゃもう、いるだけで威圧感がある。



飛び上がり、最高到達点からバシッと弾かれたボールはまっすぐ俺の元へ。



「ガンガン行くよ」



人差し指を立て、皆に目配せをすれば、それぞれが目で、無言の返事を返した。