【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

ピカ先輩と、逆サイドの有ちん先輩が全力で真っ直ぐに2線速攻に入る。



「いっけぇぇ!」



そのスピードに、花江の選手達が追い付く筈もなく。



途中で真ん中に加わった俺を介してパスを回し、そのままピカ先輩が連続得点。



ドゴォォォ!!



その、170センチの小柄な体からでは、信じられないだろう跳躍力で伸びやかに飛び上がったピカ先輩の、見事なワンハンドダンクが、爽快なまでに決まる。



「………すげぇ、あれがオフェンスの妖精、御劔か!」



水高4-0花江



ピカ先輩の身体能力、持っている技術に、会場の、試合を観戦している人達から、ざわざわ、と感嘆の声が漏れた。