「先輩方、ちょっとだけタイムアウトもらってもいいすか?」



俺の声に、ヘアバンドキャプテンがギラリ、と目を光らせる。



うお、コワッ!あれと目が合ったら石になっちまいそー。



「…構わない」



しかし、俺のタイムアウト案は意外と許してもらえたから、俺は味方を集める。



「…さて、素人の俺の奇策に、乗ってもらえますか、バスケ部の皆さん」



俺はまず、全員に問う。



試合に諦め切っていた泰ちゃん以外の全員が、顔を上げる。