試合は終始二、三年チームのペース。



ドゴォォォ!!



「んな!無茶苦茶だろぉ!強めに投げたボールを空中でキャッチしてダンク!?あいつら手加減知らねえの!?」



「椿、あれはアウリープって技たい。ばってん、あんかプレイは高校バスケじゃ相当見れん高等技術や」




二、三年チーム17-12俺達チーム



「クッソ…やっぱりキャプテン達には敵わんのか!」



「ザコタ先輩諦めんな!あと2分ある!」



俺はすっかり弱気なザコタ先輩を一括し、泰ちゃんを見る。



「もしかして…椿」



「言ったろ。一泡吹かすって」



俺の考えたことが分かったらしく、泰ちゃんは一瞬驚いた後、頷く。