【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~




そして試合は由貴先輩の審判により、スタート。



ジャンプボールは泰ちゃんとじゃじゃ馬姫先輩。



トスが上がり、物凄い跳躍力でじゃじゃ馬姫先輩が飛び上がるも、身長の高い泰ちゃんがボールに触った。



じゃじゃ馬姫先輩も180センチは余裕で越えてるみたいだけど、泰ちゃんからすれば相当小さい。



泰ちゃんから飛んだボールは新入部員君がキャッチ。しかし、戻りの早いじゃじゃ馬姫先輩が奪いにかかる。



「ひぃっ!!」



「馬鹿!ビビってんなら寄越せ!」



新入部員君、直ぐに俺にパス。



初心者だと思って嘗めやがって。俺にはノーマーク。



「一本!一本じっくり行くぜ!」



俺はすっかり緊張しきっている全員を宥めるように叫ぶ。



「へーえ、君がガードなん?小鳥遊」



俺の元へボールを取りに来た眼鏡先輩は、どうやら由貴先輩と同じで俺を知ってる模様。



「由貴のオキニ君、どうすっとかな?」



とりあえず、俺が出来るのは……。