午前のメニューも終わり、昼御飯休憩を済ませ、午後は待ちに待ったミックスチームでの練習試合。



俺のチームは、行雲先輩と俺が水高組、槐、桜山、スモールフォワードの安形が凌華学院組だ。



「んー…なんか、俺達のチーム、タッパ足りてないの集まったね」



「しかも、技術的には、あちらさんの方が上ですやろなぁ」



困ったように笑う槐。



向こうは、この夏で遂に2メートルを越えた泰ちゃん、188センチの秀吉キャプテン、凌華学院の部員も180センチ越えの選手達。小さいのは170センチギリギリのピカ先輩くらいだ。



対するこちらは、俺と槐が175センチ前後、安形が178センチ。行雲先輩が184センチの、桜山が190センチそこそこ。



「ジャンプボールは取られてしまうやろうし、うちはディフェンスを固めつつ、時間いっぱいボールを回して点を稼ぐしかありまへんな」



「そやなぁ」



桜山が槐の作戦に頷く。遅攻で行くとなると、俺のクイックネスや行雲先輩のオフェンスは活かされないことになる。



「しょんなか。今回はリバウンドとディフェンスに重点ば置いて、安形さんと槐に外から得点してもらうんが得策やな」



普段は我が儘でじゃじゃ馬姫な行雲先輩も、勝敗にこだわるタイプだから、それに対して文句はないようだ。



「ディフェンスはどうしようか?」



「ゾーンプレスがいいでしょうね。今、ピカ先輩を止められる選手は、この場に…というか、日本の高校生にはいないでしょ?」



俺の発言に、全員一致で頷いた。