【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~




騒がしい前乗り一泊を済ませ、京都二日目。



朝から、京都凌華学院の敷地内に俺達はいた。



「うおー…スゲッ!やっぱり全国区の学校て、何かこう『ぎゃーん!』って感じ」



「分かるばいゆっくん!この『ぎゃーん!』感!」



朝から元気な水高かわいこちゃんズ。



大きさを『ぎゃーん!』で例えられても困るんだけどなぁ。



昨日は元気に枕投げをしていた癖に、元気過ぎじゃね?まだ元気なの?




最初は止めようとしていた秀吉キャプテンや有ちん先輩の顔面に枕をヒットさせて、枕投げ大会をヒートアップさせた張本人達なのに。



おかげで、巻き込まれた俺や泰ちゃん、秀吉キャプテンと有ちん先輩はもうゲッソリしてんだけどね。



三つ体育館があるうちのひとつの扉を開くと、数名がアップをしたり、ストレッチをしたりしていた。



凌華学院は幼稚舎から大学まである、京都でも有数のお坊っちゃま男子校。



バスケはミニバスからやっていて、なんと、スポーツ特待生はいない。全員幼稚舎から学んできた精鋭達なんだとか。



それ故、チームワークはどの学校よりもある、奇策で切り崩すのは難しいチームだろう。