【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

「うまっ!流石マイハニーじゃ!椿、愛しとるっ!」



「僕は許しまへんよ!たいがい、どちらが攻めどすか!椿、まさかこないな性別どちらか分かれへんようなおとこしに、掘られてまへんやろな?大事なとこ!」



ちょ、ブラコンと姫がまだ俺取り合ってるんだけど、どうすんのコレ!



しかも京都弁だったから柔らかく聞こえたものの、結構なこと言ってね?え?



「あらら、皆若くて可愛いねぇ。仲良しさん。おっちゃん嬉しいな」



「俺にも仲良しにしか見えないわ」



どっちも女顔だし、一生懸命どっちが早く食べ終わるか争ってるし、なのに、モグモグする姿はどっちも品の良さが滲んでるし。



「「おかわりっ!!」」



………なんだ、可愛いなぁもう。



差し出されたお皿にご飯とルーを注ぐと、二人はまた勢い良く食べ始めた。



そんな姿を見て、親父が微笑ましそうに顔を緩め、ふいに話し出す。



「そういえば、おめでとう。インターハイ出場」



その言葉に、顔を上げたのは槐で。



「おおきに。雑誌にあれやけ大々的に載れば、報告なしやて知できるどすやろなぁ」



え…こんな細っこい体なのに、何かスポーツやってんだ。