【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

「今日、親善試合なんやけど、一年生、十二人なんよ。AチームとBチーム作ったらさ、泰河ともう一人、残っちゃって。二、三年が今来てるのが合わせて丁度七人。椿姫なら、意味分かるやろ?」



「…つまり、泰ちゃん達一年生と先輩達の残りのチームに、入れと」



俺の答えに満足そうに笑う由貴先輩。



もう黄金の卵のタイムセール間に合わなそうだし、昼休みのバスケ、確かに楽しかったし。



「…わかりましたよ。でも、バスケ部に入りませんよ」



「聞き分けの良か子は好きよ!ささ、着替えてちょーだい!」



今日は由貴先輩の強引さに負けたってことで、仕方ない。



ホントはバッシュがいいんだろうが、持ってない俺は、体操服に体育館シューズで再びバスケットコートに戻った。