【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

意味深な二人のやり取りに、行雲先輩は交互に先輩達を見る。



「キャプテンて好きな子おるとですか!?バスケ一筋や思っとった!どんか子ですか?」



きっと、この場の人間でそれに気付いてないのは行雲先輩だけだろう。らしすぎて可愛いけど。



「……さあ、アップから始めようか」



秀吉キャプテンは行雲先輩を放置し、長袖のジャージを羽織りさっさと歩き出す。



行雲先輩以外の皆もそれに続き、スタスタと後を追う。



「えっ!ちょい待ち!知らんの俺だけ?嘘やろ、マジかい!」



まだキャンキャン騒ぐ行雲先輩に、有ちん先輩苦笑い。



「行雲は可愛かね。冷泉もあれくらい素直でピュアやったら良かったとにな」



一番近くで二人を見ている有ちん先輩らしい意見だな。



さーて、練習頑張ったら、楽しい楽しい尾行タイムだな。