そして、当たり前と言うか何と言うか。



一週間に+テスト当日三日間が終わり、練習再開を迎え、更にテストと順位が返却された、7月半ばに入ろうとしている木曜日。



「ギャッハッハ!ゆっくん何!?数学ヤバ!最初の5問しか合っちょらん!」



「ピカ先輩やて!アメリカ帰りの癖ん、ペラペラ喋れるとに英語22点げな!ブハハハ!!」



……笑い事じゃないテストの成績を見せ合うピカ先輩と行雲先輩。笑い過ぎて、お互いに泣いている。



「椿と泰河はどや……ハァン!?学年23位と37位!?悪くても70点代とか!泰河はともかく、何で椿頭良いとや!」



「いや、要領いーんスよ。提出物と授業態度はともかく」



俺と泰ちゃんの順位表をもぎ取った行雲先輩とピカ先輩はあんぐり。



泰ちゃんは23位、俺は37位とそこそこに良い成績でテストを終えたからか不満らしい。



「御劔、神楽木…………」



盛り上がる放課後の部室。何かの間違いだと唱える二人の後ろに、魔王、降臨。



いやぁ、真夏でも凍えるような、秀吉キャプテンの満面の笑み。



肝試しするより、避暑地に行くより、涼しいですね、うん。